カルビーが「ポテトチップスの袋のデザインを白黒に変える」と発表したニュース、知っていましたか? じつはこれ、遠い中東の問題が日本のお菓子にまでつながっているんです。今回はその「ナフサ」というキーワードから、社会のしくみをのぞいてみましょう。
🛢️ そもそも「ナフサ」って何?
原油(地中から掘り出した石油)を熱して蒸留すると、温度によっていろいろな液体に分けられます。そのうち、比較的低い温度で取り出せる無色透明の液体が「ナフサ」です。「石油化学のコメ」とも呼ばれ、私たちの暮らしに欠かせない素材のもとになっています。
👕合成繊維
(服・ユニフォーム)
🚗タイヤ
(合成ゴム)
🛍️レジ袋・
ペットボトル
🎨塗料
(壁のペンキ)
🍟お菓子の袋
(包装フィルム)
🌱農業用
ビニールシート
🌏 なぜ今、ナフサが足りなくなっているの?
ナフサの多くは中東(イランなど)の原油から作られています。ところが、アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことで「ホルムズ海峡」という石油の通り道が使えなくなり、中東産の石油が日本に届きにくい状況が続いています。
⚠️ 日本で使われるナフサの多くは中東からの輸入に頼っています。輸入ができなくなると、ナフサから作られる製品すべてに影響が出てしまいます。
🛒 身近なところへの影響
袋が手に入らなくなったカルビーは、インクを節約するために袋の印刷を白黒2色に変更すると発表しました。また、スーパーではお肉や魚を乗せるプラスチックトレーが値上がりする可能性があり、担当者が「一個一個節約している」と話しているほどです。さらに神奈川県川崎市のパン屋さんでは、ナフサ由来の透明な袋が手に入らなくなり、お客さんにマイ容器を持参してもらう取り組みをはじめました。
📚 塾からひとこと——「身近なニュース」が勉強につながる
「ナフサ」は中学・高校の理科や社会でも登場するキーワードです。また、「なぜ遠い国の出来事が日本のポテチの袋に影響するのか?」という流れを自分の言葉で説明できるようになると、社会の記述問題や理科の「物質の変化」にもとても強くなります。



