少し前にテレビ東京で放送されていた
**「円卓コンフィデンシャル ~他社との遭遇~」**という番組を見ました。
(テレ東は面白い番組が多いですね)
テーマは、
「小学校受験?中学受験?高校受験?ベストな教育投資は?」
これが非常に面白くて、録画していたものを2回見ました(笑)。
出演していたのは、教育経済学を20年以上研究している慶應義塾大学教授の中室牧子さん、受験総合研究所の伊藤滉一郎さん、ファイナンシャルプランナーの八木陽子さん。
「子どもの教育に、いつ、どのようにお金をかけるのがいいのか?」について話し合う番組でした。
学力だけを伸ばせばいいのか?
番組を見ていて特に印象に残ったのが、
「認知能力」と「非認知能力」
という話です。
認知能力とは、簡単にいえば、計算力や読解力、記憶力など、テストの点数などで比較的測りやすい力。
一方の非認知能力は、
「最後まで頑張る」
「自分をコントロールする」
「人とうまく関わる」
「失敗しても、もう一度挑戦する」
といった、テストの点数だけでは測りにくい力です。
そして興味深かったのは、非認知能力を伸ばすことが、結果として学力の底上げにもつながるという話でした。
番組では、中室さんからスポーツや音楽活動などについても紹介され、こうした経験が将来だけではなく、学力にも良い影響を与える研究があると説明されていました。
全員が中学受験をする必要はない
これも考えさせられました。
最近は中学受験をする子どもが増えています。
もちろん、本人が向いていて頑張れるのであれば、中学受験はとても良い経験になると思います。
ただ、すべての子どもに中学受験が向いているわけではありません。
勉強には、本人の努力だけではなく、生まれ持った特性や家庭環境など、さまざまな要因が関係します。
だから、周りが中学受験をしているからといって、
「うちの子も絶対にやらせなければ」
と考える必要はないのではないでしょうか。
やってみて、その子に合わなければ途中でやめてもいい。
高校受験から頑張ってもいい。
大学受験で伸びてもいい。
子どもによって、伸びる時期も得意なことも違います。
小学生のうちに、いろいろな経験を
番組の中で「教育費をかけるなら、いつがいいか?」という話になり、中室さんと伊藤さんが挙げたのが小学生の時期でした。
ただし、
「小学生のうちから、とにかく塾にお金をかけましょう」
という話ではありません。
むしろ印象に残ったのは、塾に限らず、いろいろなことに触れさせることが大切という考え方でした。
スポーツをする。
音楽をする。
旅行に行く。
自然の中で遊ぶ。
博物館へ行く。
料理をする。
家族で知らない場所へ出かける。
そういった経験の中から、
「これ面白い!」
「もっと知りたい!」
「自分でやってみたい!」
という気持ちが生まれます。
小学生の時期は、机に向かって勉強することだけが教育ではないのだと思います。
塾を経営している私が言うのも変ですが……
私は塾を経営しています。
ですから、
「もっと塾に来てください!」
「小学生からたくさん勉強しましょう!」
と言った方が商売としては正しいのかもしれません(笑)。
でも、自分にも小学生の子どもがいるので、この番組を見ながら、
「小学生のうちは、親と一緒にいろいろな経験をする時間も大切にしたいな」
と改めて思いました。
勉強が得意な子は、どんどん先に進めばいい。
スポーツが好きなら、それを一生懸命やればいい。
音楽が好きなら音楽でもいい。
虫が好きなら、とことん虫を調べてもいい。
そして勉強で困ったときには、私たち塾がサポートする。
それくらいでもいいのかもしれません。
子どもに合った教育を
子育てをしていると、
「○年生までにこれをしないと」
「周りはもう塾に行っている」
「○○ちゃんは中学受験するらしい」
と、どうしても周りが気になります。
でも、子どもは一人ひとり違います。
今回の番組を見て、
「何歳で何を勉強させるか」だけではなく、「その子がどんな経験をして、どんな力を身につけていくのか」も大切なんだな
と改めて考えさせられました。
録画して2回見ましたが、教育に関わる仕事をしている方だけでなく、小学生のお子さんを持つ保護者の方にもぜひ見てもらいたい内容でした。


